御挨拶

 3万余名の同窓生の皆様、こんにちは。
 皆様の日頃の母校と同窓会への御理解と御支援に、心より感謝を申し上げます。
 何より、昨年11月5日の母校100周年事業につきましては、多大な物心両面の御支援を頂き、立派な100周年式典と事業を皆様と共に成しえたことに、重ねて御礼を申し上げるものであります。
 母校はこれから、この100周年記念式典を通して更に新しい未来に向かって発展し続けるであろうと云うことを心より信じ、皆様と共に更なる母校の発展に尽くしていきたいと思っております。
 さて、日本の男性の平均寿は81.41歳、女性は87.45歳です。更に、健康寿命は、男性72.68歳、女性は75.38歳です。その中で更に寝たきり期間は、男性8.73年、女性は12.07年と云われています。これは残念ながら世界一です。
 誰もが健康で長生きするのが夢です。そして、意外と簡単な生活習慣をすることでそれは可能であると思います。お金がかからず、場所、時間もかからず、死ぬまで現役で長寿になる健康方法を皆様実行しませんか。
 「健康寿命」を実現することは、それ程難しくありません。
 第一に、良質な睡眠。
 第二に、栄養価の高い充分な食事とその習慣。
 第三に、筋肉を若返らせるための運動。
 第四に、ストレスをなくし、精神的に安定した状態を作る。
 これ等は、実行する気になれば誰でも、殆どお金と時間をかけず実行出来ます。又、「健康寿命」だけでなく、病気になりにくい心と身体を作ることも出来ます。
 日本の医療費は四十兆円で、国家一般財政収入に近く、更にここに介護費用と年金を加えると、約100兆円の費用がかかっていて、国の財政を圧迫しており、2025年には、おそらく150兆円を超えると云われています。
 その為、少子化の中で国の財政は破綻寸前なのです。もし、寝たきり老人が半分になれば、又、皆が健康になり健康寿命が今より5年延びれば、国の財政は約10兆円から20兆円支出が少なくなるとも云われています。なるべく寝たきり老人にならないことは、国家の財政にこれ以上寄与する方法がない程、重要なことであると思います。
 何より、寝たきりになり一番困るのは貴方自身です。そして周りの家族、国家も大損害を受けるのです。皆様が健康で長寿であることは、世界で最高で最大のボランティアではないでしょうか。
 私は現在、ライオンズクラブを中心に、「健康寿命大学」の市民講座を開いております。詳細はQRコードでその内容をお確かめ下さい。内容の全ては、私が実行しているものです。
 この「健康寿命大学」の趣旨を守り、毎日実行すれば、「100歳まで若々しい心と体を持つ」ことも夢ではないと思います。是非、実行して下さい。
 結びに、同窓会の皆様、そして学生の皆様、そして母校にかかわる全ての皆様の御健康、御健勝を心より御祈りし、ご挨拶とさせて頂きます。


2023年4月     
同窓会長 石川 幸夫